子育て世帯9割「2人以上理想」 20~30代独身3割「結婚考えず」 青森県調査

青森県は、昨年9月に実施した子育てや結婚に対する調査の結果を公表した。子育て中の親が理想とする子どもの数は平均2・61人と高く、20~39歳の独身者の約3割は結婚を考えていないことが分かった。

 0~18歳の子どもがいる親を対象とした調査では、男女737人(回収率36・9%)から回答を得た。

 理想とする子どもの数は「2人」が44・0%と最多で、「2人以上」だと全体の95・2%を占めた。前回2018年度の調査では「3人」と答えた割合が42・3%で最も多く、最多の順位が入れ替わった。

 理想の子どもの数の平均は2・61人。これに対し、予定する子どもの数の平均は2・36人だった。理想に届かない理由として「教育にお金がかかるから」(37・3%)、「子どもの食費や衣服費などにお金がかかるから」(29・3%)などが挙がった。

 不妊治療の経験は、102人(13・8%)が「ある」と答えた。

 20~39歳の独身者を対象にした調査では、579人(回収率19・3%)から回答を得た。

 結婚への希望については、「適当な時期が来たら結婚する」が31・4%で最も多く、次いで「理想の人に出会うまで結婚しない(出会わなければ生涯独身でよい)」が19・7%、「なるべく早めに結婚したい」が18・5%と続いた。

 一方で「結婚するつもりはない」や「特に考えていない」が25・7%を占め、「結婚はせずパートナーとして暮らしたい」も4・7%あった。

 現在結婚していない理由は、男性が「経済的余裕がない」(46・7%)、女性は「自由や気楽さを失いたくない」(42・3%)がそれぞれ最多だった。

 調査は県こども未来課が5年に1度実施。今回の結果は、本年度末に策定予定の次期次世代育成支援行動計画に反映させる。

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