子育て移住するならアノ県!? 「子育てしやすい街」の特徴は

「子育てのために」という理由で、住む場所を変える方は少なくないもの。それほど子育てには「環境」が大事と考えられている、ということですね。先日も、有名ブロガーの男性が家族を連れて四国に移住すると発表して話題になりましたが、近年はインターネットの普及によって場所を問わず仕事ができる人も増えているので、“住む街を選ぶ自由度”も上がってきていると言えそう。では実際に、どんな街が子育て世代に人気なのか。最新の都道府県ランキングをご紹介したいと思います。
1位は富山県! 全体的には西日本が人気
タマホーム株式会社が先月行った「夫婦の出産意識調査2014」において、「現在住んでいる都道府県は、子育てがしやすいと思いますか」という質問から得られた県別評価ランキング(女性20-39歳、男性20-49歳の既婚者2961人を対象)のトップ5は、以下のようになりました。
1位:富山県 (91.5%)
2位:福岡県 (91.1%)
3位:鳥取県 (91.0%)
4位:鹿児島県 (88.6%)
5位:沖縄県 (86.7%)
1位は富山県。富山県は1人あたりの田んぼの面積が日本一で、海産物も豊富。失業率が低く、犯罪発生数も少ないし、都市の規模は充実している一方で、人口100万人あたりの都市公園数は日本一と自然環境も良好。子どもに関して言えば、不登校児童数が少なく、平均学力もかなり高いことが知られています。バランスよく好条件がそろっており、確かに子育ての充実度は高いだろうと想像できますね。
2位から5位は、すべて西日本の県がランクイン。特に3県もランクインしている九州・沖縄地方は、子育て世代からの評価がかなり高いと言えそうです。第2位の福岡は、大都市の割に物価が高くないことで知られ、病院数や公園数も充実。住民の健康度も高く、文化的な面が充実していることでも知られています。3位の鳥取県は、商業施設やコンビニなどは少ないものの、子どもの平均学力の高さや、物価の安さ、医療や公共施設が比較的充実している特徴があります。九州・中四国は1人あたりの幼稚園・学校数も全国ランキング上位の県が多いため、「待機児童問題」に悩まされることも少ないようです。
ちなみに5位の沖縄は、人口1000人あたりの出生率が日本一で、実際に子どもを産み育てている女性も多いようですが、一方で失業率や離婚率も日本一、データ上では子どもの平均学力が低いといった特徴もあります。さりながら、それを以て余りある南国らしい魅力があり、そうした郷土の環境を愛する県民が多いことから、子育ての街としての満足度も高いのかもしれませんね。
子育てしやすい理由は?「公園」は最重要!?
また、「自分の住む都道府県は子育てがしやすい」と答えた方に対し、その「子育てのしやすさ」をどこに感じるかを尋ねたところ(有効回答数2221名)、以下のような項目が並びました。
1位:公園など自然の遊び場が多い (63.9%)
2位:大型のショッピング施設が近くにある (40.3%)
3位:住民がやさしい、あたたかいと感じる (38.1%)
4位:幼稚園・保育園や、託児所などが多い (34.7%)
5位:公共施設が多く利用しやすい (33.6%)
幼稚園・保育園や公共施設の数を差し置き、ダントツで評価が集まったのが、「公園などの自然の遊び場が多いこと」。小さい子どもがいると、ほぼ毎日必ず、どこか遊びに連れていく場所が必要になります。ということで、その場所に困らない、近所に遊び場がある、ということは親にとって非常に重要なポイントである様子。大型ショッピング施設についても、デパートなどに比べて子育て目線で設計されている所が多く、「買い物をしつつ、子どもを楽に連れて行ける場所」という点でパパママに人気が高いようです。
いかがでしょうか。住みやすさを感じるポイントや、子育てで重視するポイントは人それぞれ異なるかと思いますが、多くの家族が実感として選んだ都道府県や理由は、これから子育てをする人には参考になるかも。「自分の故郷が一番!」という声も多くあるでしょうが、皆さんは、どんな環境を備えた街で子育てをしたいと思いますか?
(外山ゆひら)

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