学習塾「アップル」、宮城学院校内に開設 空き教室で放課後指導

「個別教室・家庭教師のアップル」を展開するセレクティー(仙台市)は、同市青葉区の宮城学院中・高と提携し、校内の自習室を活用した「アップル宮城学院教室」を開いた。私立学校の校舎内で放課後の生徒を指導する珍しい取り組みで、生徒・保護者からは「塾に移動する手間が省ける」「授業の予習に役立つ」などと好評だ。

 宮城学院中・高は2015年ごろから、空き教室を放課後に学習支援の場とする「スタディーモール」を開設。生徒の世話役として、忙しい教師に代わる委託先を探してきた。今年4月、スタディーモールの運営をセレクティーに委託するとともに、一角を学習塾として使ってもらうことにした。

「通塾が楽になった」

 宮城学院教室の利用は同校の生徒に限り、講師は1対1の個別指導を実施。科目や時間帯は生徒のスケジュールに応じて対応する。タブレット端末を使い、オンラインで授業を受けることもできる。

 個別指導で数学を受講している同高2年の室田ほのかさん(16)は「学校と塾の移動がなく、通塾が楽になった。個別教室で予習をしてから学校の授業を受けることで、授業中に自信を持って解答できるようになった」と手応えを語る。

 スタディーモールにはセレクティーのチューターが常駐。塾に通わない生徒もアドバイスを受けられる。

 自習室は登録制で、既に過半数の生徒が登録。1日30人程度が利用する。入退室の際にカードをかざすことで、保護者にメールが行くセレクティーの仕組みも導入し、保護者の安心にもつなげている。

 同社の宍戸亜花梨チーフマネージャー(43)は「生徒たちの利便性を第一に貢献したい」と話す。

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