宅地あげます!! 子育て家族の移住期待 宮城・色麻町

 宮城県色麻町は子育て世代の定住促進を目指し、小学生以下の子どもを持つ町外からの永住希望家族に宅地を無償提供する事業を始める方針を決めた。永住者の募集は、年内に始める予定。町や県によると、完全無償で土地を提供する定住促進事業は県内で初めてという。
 7日開会の9月定例会に関連条例案を提出した。無償提供するのは同町黒沢の町営住宅跡地の町有地で、町役場から西へ約2.5キロの場所。約300~360平方メートルの6区画で、町によると、1区画200万円前後の価値がある。
 宅地を希望する家族は、町から無料で土地を借りた後、10年後に土地を譲り受けることができる。ただし土地を借りた後、2年以内に住宅を建築して住み始めなければならない。応募条件にはほかに、市町村民税を滞納していないことなどが盛り込まれた。
 六つの区画ごとに希望世帯を募るが、応募が複数になった場合は区画ごとに抽選で決める。
 県内では旧本吉町(気仙沼市)で、15年間有料(月約6000円)で借り続けた世帯に土地を無償で提供する施策を行っている。定住促進のため土地を無償提供する事業は、北海道の自治体などで行われているという。
 色麻町は町外に住む子育て世代を入居対象とした町営住宅を09年度に建設するなど、若い世代の定住促進に力を入れている。町は「応募状況を見ながら、事業を拡大するかどうか検討したい」と話している。連絡先は総合振興課課0229(65)2111。

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