安倍昭恵夫人に続き和田議員にも「家族滅多刺し」脅迫状…異論は排除の思想か

またしても、自民党関係者に脅迫である。自民党・参議院議員で「森友文書問題」についての究明を進めていた和田政宗氏(43)に、事務所の爆破と家族の殺害をほのめかす脅迫メールが送られていたことが判明した。

和田議員は3月20日のTwitterで、産經新聞社から「脅迫メールがあった」との連絡を受けたことを報告。メールには「和田の今回の発言は難癖付けているので報復する、和田事務所に爆弾を仕掛けた。24時間以内に爆破をさせ10数人を殺害し、家族も滅多刺しにする」との脅しが書かれていたという。和田議員は「国会議員の発言をテロで封殺するもの。断じて許せません」と決して屈しない姿勢を見せ、警察にも通報したという。

脅迫にある「今回の発言」という箇所は、19日に行われた森友文書の改ざん問題についての集中審議での発言を指すものと見られる。和田議員はその中で、財務省・太田充理財局長に対し「民主党政権時代に野田総理の秘書官も務めていた」として「まさかとは思いますけれども、増税派だから、アベノミクスを潰すために、安倍政権を貶めるために、意図的に変な答弁してるんじゃないですか」と発言。この発言については、20日の『ひるおび』(TBS系)でも片山善博元鳥取県知事が「総会屋」扱いするなど、厳しい批判が相次いだ。詳細な論拠を積み上げてきた和田議員にしては、推測まじりのキメ打ちであったと、ネット保守層からも非難を受けているし、会議録から削除されている。

だが、そんなことで殺害をほのめかされるのなら、「政権の関与あり」との憶測の元に暴言・珍言を連発する福山哲郎議員(56)や森裕子議員(61)ら野党議員はいくら命があってもたりないところだろう。

卑劣きわまりない脅迫に、ネットSNSや掲示板でも「内容が具体的で怖すぎるんだけど…」「和田さんによほど痛いところ突かれたのかな」「多様性を認めるはずの自称リベラルさんの本質はやっぱり”暴力革命容認”の精神」などとする声が上がった。だが、その一方で「こんなもの産経もグルの狂言にきまってるよ」「ピンチになると脅迫が出るwww タイミングが良すぎるだろ」などとする中傷も相次いでいた。

■昭恵夫人、母・洋子さんへの脅迫もマスコミは積極報道せず

脅迫といえば、3月15日にも、野党が証人喚問を求めている安倍昭恵・総理夫人(55)の経営する飲食店に、昭恵さんと総理の母・洋子さんを脅迫する文書が郵送されたばかり。

だが、この時もテレビマスコミは、日本テレビ・フジテレビ・NHK(テレビ朝日はAbema Newsで)の一部のストレートニュースで触れた以外はほとんど取り上げず。特に、昭恵夫人の関与をあれだけしつこく報じてきたワイドショーや報道番組は、キャッチーな題材にも関わらず積極報道をしていない。一私人でもある昭恵夫人が、脅迫をうけるほど世間を煽ったのがメディアであるにもかかわらずである。今回の脅迫についても、和田議員の軽率な発言を論って悪者に仕立て上げたのならば、その結末としてこの脅迫の件も取り上げてもらいたいものである。

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