定禅寺・晩翠通、交差点歩車分離信号に 接触事故防止

 宮城県警は10日、仙台市青葉区の定禅寺通と晩翠通の交差点で、歩行者信号が青の間は車の信号を全て赤にする「歩車分離式信号」を導入する。従来の信号方式を午前10時に切り替える。歩行者が安全に横断歩道を渡れるようにするための措置で、県警は見切り発車などによる事故に注意するよう呼び掛けている。
 繁華街にある同交差点は歩行者、車両ともに通行量が多い。道路幅は定禅寺通が約30メートル、晩翠通が約20メートル。通常の信号では、横断する歩行者と車が接触する危険があったという。
 新しい方式では、定禅寺通の車両用、晩翠通の車両用、歩行者用の順で信号が青を表示する。歩行者が横断中、車両用信号は全て赤となるが、交差点を斜めに渡ることは禁止となる。
 従来の方式は、交差点で左折する車が歩行者の横断を待つため、朝夕は左折待ちの車で渋滞するケースが多かった。
 周辺では、毎年9月の定禅寺ストリートジャズフェスティバルや12月のSENDAI光のページェントなどイベントが多い。多くの観光客が詰め掛けると、渋滞に拍車が掛かっていた。
 県警交通規制課は「歩行者と車が交差点に進入するタイミングを別にすることで、事故の危険が減る。導入直後は戸惑うドライバーがいるかもしれない。信号をよく見て運転してほしい」と話している。

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