仙台市青葉区の定禅寺通と晩翠通の交差点で、コスモ石油販売(東京)が4日にガソリンスタンド(GS)の営業を始めることが1日、分かった。昨年8月に約40年親しまれたGSが閉店し、跡地利用が注目されていた。ケヤキ並木の街角で給油する光景が復活する。
新店舗は、コスモ石油の「セルフピュア定禅寺通サービスステーション」。旧店舗は給油から精算までを従業員が対応するフルサービス式だったが、設備の一部を改修してセルフ式にする。
旧店舗「コスモ石油定禅寺通りサービスステーション」は1982年に開業し、遠藤商事(山形市)が運営を担った。交通量の多い好立地から長く利用されたが、郊外のGSとの価格競争で売り上げが減少し、地下タンクの老朽化もあり、昨年8月31日に閉店した。
土地と建物は、コスモエネルギーホールディングス(HD)の関連企業が所有する。定禅寺通の東二番丁通-西公園通間は、景観保持を目的とした市の地区計画区域内で、GSやパチンコ店などの新設ができないが、所有者が同じため新設には当たらないという。
コスモエネルギーHDによると、旧店舗の閉店後、地域住民からGS復活を望む声が多く寄せられ、地下タンクなどの改修工事に踏み切ることを決めた。店舗を囲む隣接地を大手不動産会社が取得しており、跡地利用が関心を集めていた。