宝くじ1等招く“黄金三角形” 世界遺産の御利益?関係者も驚き

(西日本新聞)

年末ジャンボで10億円が当たった場所と玄界灘ゴールデントライアングル

 福岡県内に宝くじファンから「玄界灘ゴールデントライアングル」と呼ばれる地域がある。三角形を形作る北九州と福津、飯塚の3市の販売所で3年連続、年末ジャンボ宝くじの1等前後賞合わせて10億円の当せん者が相次ぐなどしたからだ。高額当せんが始まったのは三角地帯にある宗像大社(宗像市)の世界文化遺産登録直後から。宝くじファンは「御利益では」と話し、販売店関係者も「狭い地域で続くのは珍しい」と驚いている。

 宝くじ販売店を展開する「エスエヌシー」北九州支店とみずほ銀行によると、宗像大社が世界文化遺産に登録された1カ月後の2017年8月、宗像市でサマージャンボミニの1等1億円が的中。同年10月には北九州市小倉北区でハロウィンジャンボ1等後賞の1億円が当たった。

 年末ジャンボの1等前後賞(計10億円)は、同年は飯塚市で1本▽18年は福津市、小倉北区で各1本▽19年は遠賀町で1本−が出た。ほかにも、同年は宗像市でサマージャンボ1等前後賞(計7億円)、岡垣町ではハロウィンジャンボ1等前後賞(計5億円)が当せんした。

 エスエヌシーは、ジャンボで1等が当たる確率は1千万分の1、年末ジャンボは2千万分の1と説明。みずほ銀行によると、17〜19年の3年間で、年末ジャンボの1等と前後賞は、福岡と熊本を除く九州5県はゼロだった。

 3日にはジャンボ宝くじとしては今年初めての「東京2020協賛ジャンボ宝くじ」(1等前後賞計3億円)の販売が始まった。エスエヌシーの谷垣浩樹北九州支店長は「1等が何年も出ない都道府県がある中、ここまで狭い範囲で相次ぐのは珍しい。宗像大社の御利益と信じるファンは多く、今年もトライアングルから高額当せん者が出れば」と期待している。 (岩佐遼介)

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