送別会、歓迎会、そしてお花見。これからの時期、お酒を飲む機会が増えていきます。
車を運転するからと、またメタボなお腹が気になってお酒を控え、かわりにソフトドリンクを飲むという人もいるでしょう。
でも、ちょっと待って! ソフトドリンクのなかでも、糖入り甘味飲料の飲み過ぎは、思わぬ病気につながるのです。
■糖入り甘味飲料の飲み過ぎの危険
一般的に、炭酸飲料をはじめとする糖入り甘味飲料には、想像以上に糖が含まれており、飲み過ぎると糖尿病、肥満、むし歯になるといわれています。
しかしながら、2012年3月12日に『The Jouenal Circulation』で発表されたハーバード・スクールのフランク・フー氏らによる研究によって、心臓病にも大きな影響があることがあきらかになりました。
その内容は、一日あたり12オンス、つまり約340グラムの糖が含まれている甘味飲料の摂取が心臓病に大きな影響を与えるというもの。
フー氏らが行った研究では、4万2000人以上の40歳から75歳の男性について4年おきに“ダイエット・アンケート”を実施し、うち1万8,000人については血液検査を行いました。
その結果、22年間のあいだに、3,683人の男性が心臓発作にかかっていることがわかりました。
喫煙や運動経験の有無などの要因を考慮したとしても、糖入り甘味飲料を多く摂取した人はほとんど摂取しなかった人とくらべ、20パーセントも心臓発作にかかっていたのです。
つまり、糖入り甘味飲料の摂取は心臓発作のリスクを、20パーセント近く押し上げることを意味しています。
340グラムというと、すごい量だと感じますよね。
しかし、たとえば1.5リットルの糖入り甘味飲料には、100グラム以上の糖が含まれることも珍しくはありません。
そう考えると、実はそれほど非現実的な数値ではないのです。
また、糖入り甘味飲料ではなく、ダイエット・シュガーによるドリンクなら問題がないのではと考える人もいるでしょう。
ですが、それについても心臓病以外の代謝性疾患との関係性が指摘されており、また違った病気のリスクを生んでいるのです。
これからの時期、お酒も糖入り甘味飲料もほとほどにして楽しみたいものです。