客足復活へ今冬も企画 仙台秋保・作並温泉

仙台市の秋保、作並の両温泉旅館組合は15日~3月29日、平日限定の割安宿泊企画「冬の温泉満喫プラン」を昨年に引き続き展開する。東日本大震災や福島第1原発事故で離れた観光客を呼び戻すのが狙い。市は山形や福島などで雑誌広告を出すなどし、集客をバックアップする。
 秋保は組合加盟の全12施設が参加し、料金は1泊2食1万2600~1万9950円。未就学児は特別価格1050円(食事代別)で宿泊できる。特典として、高品質で知られる愛媛県今治市特産の「今治タオル」を贈呈する。
 作並は5施設が対象。各施設1日10組限定で、料金は1万500円に統一した。夕食にオリジナルの鍋とスイーツを振る舞うほか、地元のニッカウヰスキー仙台工場への無料送迎や同工場で醸造した「宮城峡」のプレゼントもある。
 作並温泉旅館組合によると、関東以西からの客数は震災後、2割減で推移しているという。担当者は「4~6月の仙台・宮城ディスティネーションキャンペーンを前に、集客に弾みをつけたい。まずは近場の方に足を運んでもらい、にぎわいを創出する」と意気込んでいる。
 申し込みは、各旅館で受け付ける。各宿の電話番号などを記したチラシは、市のホームページから入手できる。

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