宮城と広島誘客で連携 特産カキPR共催へ

村井嘉浩宮城県知事と湯崎英彦広島県知事が、互いの地域課題について意見交換する「宮城・広島両県知事会議」が25日、宮城県松島町であった。両知事は移 住促進や観光客誘致での連携を確認。両県の特産品のカキを首都圏の消費者に売り込むイベントを年内にも共同開催することを決めた。
会議で湯崎知事は、首都圏在住の40代以下で移住希望者が増加していることを挙げ「都市機能が優れ、自然も豊かな両県は共通点が多い。単なる田舎暮らしではない、仕事面も充実した移住生活を一緒に発信したい」と呼び掛けた。
村井知事は両県観光の推進策の一環として、カキのPRイベントを東京で開くことを提案した。「共催の相乗効果で、両県の知名度が上がる。両県への移住者同士による対談も実現させたい」と語った。
両知事は昨年8月に会議を開催予定だったが、広島市で大規模な土砂災害が発生したため延期。東日本大震災や大規模土砂災害で得た教訓、産学連携の重要性、外国人観光客の誘致策なども話し合った。両県は今後、共同イベントの年内開催に向け担当者レベルで協議を進める。
会議に先立ち、湯崎知事は東日本大震災被災地の名取市閖上を視察。26日には仙台市青葉区の東北大国際集積エレクトロニクス研究開発センターを訪問する。

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