来年5月の伊勢志摩サミットに合わせて財務相会合が開かれる宮城県の村井嘉浩知事と、鈴木英敬知事が20日、志摩市内で会談し、サミットに向け、両県の魅力の発信に連携して取り組むことや、カキの消費拡大を図る水産業の振興などについて意見を交わした。
両知事は、サミットの開催中、国際メディアセンターとして活用される県営サンアリーナ(伊勢市)に、東日本大震災の復興状況などを示すブースを設置するよう国に働きかけていくほか、都内にある両県のアンテナショップで連携してイベントを開催することなどを確認した。
また、水産振興については、全国有数のカキの生産地である両県と広島県が12月、首都圏で、カキの食べ比べのイベントを開催するなどして消費拡大を図るほか、生産量が減少しているアサリの養殖技術についても情報交換することを合意した。
さらに、来年3月で5年を迎える東日本大震災の復興状況や、両県の防災教育の現状などについても報告された。
会談後、村井知事は「同じような状況にある両県が協力すること で相乗効果が生まれると思う。三重県の取り組みは参考になるものが多く、今後も情報収集をしてサミットをぜひ成功させたい」と述べ、鈴木知事も「サミット での連携強化や震災復興、水産振興について合意ができ、大変意義があった。今後、具体的に話を詰め、サミットを契機に両県の情報発信をしていきたい」と 語った。