宮城の舞台情報一目で 「仙台演劇カレンダー」開設1年

 宮城県内で開かれる小劇場系演劇や身体表現ユニットの公演スケジュールをまとめたウェブサイト「仙台演劇カレンダー」が7月、開設1周年を迎えた。仙台で活躍する20~30代の演劇関係者らが自主的に運営する。県内の演劇公演の予定を網羅したサイトはほかになく、じわじわとファンが増えている。
 サイトを開くと、その月のカレンダーに公演名がずらりと並ぶ。公演名をクリックすると料金やチラシなど詳しい情報を確認できる。観劇予定を事前に組み立てたり、その日に楽しめる公演を確認したりと、さまざまな使い方が可能だ。
 発起人は、舞台音響などを手掛ける仙台市青葉区の本儀拓さん(32)。「公演日程が一目で分かるサイトを通じ、一人でも多くの人に劇場へ足を運んでもらいたい」と趣旨を説明する。
 情報源はインターネットを通じた劇団の発信や劇場で配られる公演のチラシ。本儀さんら8人の編集者が探し回り、新たな情報を入手するたびに随時更新している。
 演劇情報のウェブサイトはほかにもあるが、公演の主催者が登録したものだけなど、公演数は限られるという。一方、「仙台演劇カレンダー」はこまめな情報収集を欠かさないため、「県内で行われる公演の9割はカバーしている」と本儀さんは胸を張る。
 開設1周年を機に、サイトを大幅にリニューアルした。トップ画面に公演のチラシを載せ、より視覚に訴えるようにした。本儀さんは「知名度が上がり、『情報を載せてほしい』という劇団も出てきた。今後も中身の充実に努めたい」と話す。
 サイトのURLは、http://sencale.com/

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