宮城の英雄称賛 栄誉賞・賛辞の盾、田中投手と球団に授与

 宮城県は24日、プロ野球の日本シリーズを制した東北楽天と、リーグ戦24連勝を果たした田中将大投手にそれぞれ県民栄誉賞を、星野仙一監督に感謝状を贈呈した。仙台市も田中投手、星野監督、チームに対して「賛辞の盾(たて)」を贈った。
 県の表彰式は優勝パレードに先立ち、県庁であった。村井嘉浩知事は「東日本大震災から立ち上がろうとする被災地に大きな夢と希望を与え、復興への活力となった」とたたえた。
 球団の立花陽三社長は「素晴らしい賞をいただいた。来季も一丸となってさらに飛躍したい」とあいさつ。田中投手は「チーム全員で残した結果。一緒に表彰してもらいうれしい。(被災者が日本一で)盛り上がっているのをテレビで見て、良かったと思った」と話した。
 仙台市の贈呈式はパレード終了後、宮城野区の日本製紙クリネックススタジアム宮城(Kスタ宮城)の室内練習場で行われた。
 奥山恵美子市長が星野監督と田中投手、チームを代表して主将の松井稼頭央内野手に盾を手渡した。奥山市長は「被災者がどれほど勇気づけられたか。心から感謝したい」と述べた。
 星野監督は「頑張ればできるという底力を、選手たちが東北の人たちに見せられた。パレードまでしてもらい、各選手の野球人生の一ページを美しく飾ってもらった」と語った。
 県議会も同日、田中投手と球団に議長特別表彰を贈った。

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