宮城の観光客152万人増 沿岸部は伸び悩む

宮城県が公表した2014年観光統計概要(速報値)によると、14年1~12月に県内を訪れた観光客は5722万人で、前年から152万9000人 (2.7%)増えた。東日本大震災前の10年比では県全体で93.4%まで回復した。ただ沿岸部は6割程度にとどまるなど圏域間の格差が浮かび上がった。
圏域別の入り込み数と宿泊客数は表の通り。県は入り込み数の前年比プラスの要因として、県南の桜関連イベントが好調だったことや観光集客施設の再開を挙げる。栗原は、テレビCMなどPR活動の強化が増加につながった。
入り込み数の10年比を圏域別に見ると、栗原36.4%増、仙南8.7%増、仙台3.0%減、登米3.8%減、大崎6.5%減、石巻36.2%減、気仙沼44.7減%。内陸部に比べ、津波被害を受けた沿岸部で低迷が続いている。
宿泊者数は861万5000人で、前年より24万7000人(2.8%)減った。復興工事関係の宿泊者が減少し、震災前水準に落ち着きつつある。石巻と気仙沼は宿泊施設の復旧遅れが影響し、震災前の6~7割程度にとどまった。

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