宮城の酒「イタリアの食材にも合う」 ミラノからバイヤー、酒蔵5カ所見学

イタリア・ミラノで日本酒の輸入販売などを手がける「SAKE COMPANY」のバイヤーが20~22日、宮城県内5カ所の蔵元を訪れた。訪問は県が酒造会社などと連携し、日本酒の海外市場開拓を図る事業「ミヤギスタイルズ」の一環。

 同社は昨年12月、事業を通じ、県内五つの酒蔵と取引を開始。商品への理解を深めようと、ロレンツォ・フェラボスキ代表(45)や県の担当者ら6人が各蔵元を巡り、情報交換した。

 21日は気仙沼市の「男山本店」などを視察。菅原大樹専務(31)が1912年の創業時から増改築して使う木造の酒蔵を案内した。酒米による吸水時間の違いや、データと目視によるもろみ管理など酒造りの工夫と信念を説明した。

 試飲では複数銘柄の味の違いを確かめた。フェラボスキ代表は「日本酒はイタリアの食材にも合う。母国では人気が出始めたばかりで、まだまだ売り込む余地がある」と期待を寄せた。

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