宮城県産食材の魅力を首都圏に売り込んで販路拡大を図ろうと、県は27日、東京の人気レストランのシェフや食品スーパーの仕入れ担当者らを招き、生産現場の視察ツアーを実施した。28日まで。
レストランやホテル、スーパーなど18店の22人が参加。大崎市鹿島台の農業生産法人デリシャスファームでは、高い糖度が特長のデリシャストマトの生産現場を見学した。栽培ハウスや糖度を測って選別する選果場を見て回り、トマトと同社が加工するトマトジュースを試食した。
東京スカイツリーにあるイタリアンレストラン「ラ・ソラシド」シェフの鈴木洋一さん(47)は「トマトは非常に味が凝縮されていておいしい。宮城の食材は組み合わせ次第で、料理の可能性が広がると思う」と話した。
一行は涌谷町も訪れ、ネギや原木シイタケの生産現場を見学した。28日は石巻市で仙台牛の飼育施設、南三陸町でギンザケの養殖施設を視察する。同町では生産者との交流会も開かれ、参加シェフによる調理を予定している。