宮城の食発信 若手漁師ら東京に居酒屋

宮城県内の若手漁師らでつくる一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン(石巻市)は24日、地元の海の幸を提供する居酒屋「宮城漁師酒場 魚谷屋(うおたにや)」を東京都中野区にオープンする。同法人が3月に株式会社化した販売部門が運営する。
運営会社の代表取締役最高経営責任者(CEO)には同法人の阿部勝太代表理事が就いた。ヤフー(東京)などと業務提携し、情報発信や海外旅行客向けの漁業 体験にも力を入れる。開店資金の一部はインターネットを利用したクラウドファンディングで募った。法人は水産業の担い手育成事業に特化する。
22日に居酒屋の内覧会があり、約60人が来場。直送の海産物を使ったホヤだしのおでんや銀ザケなどの刺し身、ワカメとアカモクのサラダなどが振る舞われた。店舗はJR中野駅近く。入り口に津波で流されたケヤキ材を使い、店内には大漁旗などを飾った。
東日本大震災のボランティアをきっかけに、昨年4月まで石巻市で暮らした魚谷浩店長(36)は「宮城の食の豊かさを東京で発信し、生産者の思いを伝えたい」と述べた。都内に約10店増やすのが目標という。
店舗は延べ床面積36平方メートルで、座席数55席。営業時間は午後5時~午前0時。日曜祝日定休。連絡先は03(6304)8455。

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