宮城の4病院再編、仙台以外の13市町村が賛同 救急・周産期医療の充実に期待

宮城県が主導する仙台医療圏4病院の再編方針を巡り、県庁で24日初開催された村井嘉浩知事と14市町村長との意見交換では、仙台市を除く13市町村が地域医療の底上げなどの効果を期待し、賛同を表明した。

 13市町村長の主な意見は表の通り。(1)交通アクセスの利便性確保(2)地域のクリニックとの連携への配慮(3)現場の医師の意見を踏まえた協議の進行-といった注文も出た。

 県は県立がんセンター(名取市)と仙台赤十字病院(仙台市太白区)を統合して名取市に、県立精神医療センター(名取市)と東北労災病院(青葉区)を合築して富谷市にそれぞれ拠点病院の整備を目指す。名取、富谷両市も誘致に名乗りを上げている。

 山田司郎名取市長は「救急搬送時間の短縮、周産期医療体制の確保は県南部が抱える課題。名取市への誘致は大きな希望だ」と歓迎。若生裕俊富谷市長も「県が医療体制の在り方を慎重に検討した結果。富谷市への立地が決まれば、用地の確保や財政支援もしっかり行いたい」と明言した。

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