2022年の県内の観光客入り込み数は5724万人で、前年を1229万人(27・3%)上回ったことが、県の観光統計概要(速報値)で分かった。新型コロナウイルス流行前の19年の84・2%まで回復した。
入り込み数の推移はグラフの通り。22年の7圏域別の入り込み数は、仙台圏域が3182万人で最も多く、大崎圏域709万人、仙南圏域579万人、石巻圏域538万人と続く。
21年比の増加率は高い順に石巻圏域47・8%、仙台圏域37・5%、仙南圏域14・2%など。7圏域で唯一入り込み数が減った登米圏域はマイナス6・2%。
コロナ前の19年比では、石巻圏域97・8%、仙台圏域86・5%、気仙沼圏域84・9%、仙南圏域80・6%だった。
21年比の増加率、19年比の回復率ともに好調の石巻圏域では、石巻市小船越の道の駅「上品(じょうぼん)の郷」の利用客が21年比で2・5倍に急増。旅行情報誌が主催した「全国道の駅グランプリ2022」で全国2位に選出され、注目度が高まった。
県観光政策課の担当者は「22年はコロナ拡大後で初めて、仙台・青葉まつり、仙台七夕まつりなど『仙台五大祭り』が全て開催された。密を避けて楽しめるアウトドアの人気が定着したことも影響している」と分析する。