宮城も夜空に赤い月 3年ぶり皆既月食

 満月が地球の影にすっぽり隠れる皆既月食が8日夜、東北各地で観測された。澄み切った秋の夜空を舞台に、幻想的な天体ショーを繰り広げた。
 宮城県女川町にある東日本大震災の津波で倒壊した「江島共済会館」付近では、東の低い空にある月が午後6時14分に欠け始め、7時24分から1時間、完全に地球の影に入った。
 皆既月食は太陽と地球、月が一直線に並んで起きる現象。今回は、暗くて探しにくい天王星を皆既食となった月の近くで見る機会もあった。
 仙台市青葉区の勾当台公園では市天文台主催の観察会があり、市民約800人が刻々と形を変える月の表情に見入った。青葉区の木町通小2年遠田乃愛さん(8)は「月が細く消えていく様子がきれいだった」と話した。
 東北で観測された皆既月食は2011年12月以来。次に観察できるのは15年4月4日。20141009010je.jpg

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