宮城・亘理と山元の特産「仙台いちご」甘さ充実 JAみやぎ亘理、今季初出荷

JAみやぎ亘理(亘理町)は20日、「仙台いちご」のブランドで知られる亘理、山元両町特産のイチゴを、県内地域農協のトップを切って今季初出荷した。夏場の高温の影響で色づきが早かった昨年より10日遅く平年並み。生育状況は順調という。

 亘理町の選果場では、山元町内の2農家と1法人が栽培したにこにこベリーととちおとめ計504パック(約126キロ)をJA関係者が確認。仙台市中央卸売市場に向けて出荷した。

 イチゴは市場を経由し、21日午前中にJR仙台駅東口近くの果物店「いたがき本店」などに並ぶ予定。とちおとめを試食した大堀正信組合長(68)は「昨季の初出荷時よりも粒が大きく、適度な酸味と甘さの乗った実が収穫できている」と太鼓判を押した。

 JA亘理のイチゴ取扱量は東北最多。今季は来年6月までに東日本大震災後で最高となる33億円の販売額を目指している。

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