宮城・亘理町で住宅再建始動 荒浜地区100戸着工

 宮城県亘理町が復興事業として整備を計画する被災者の集団移転先の住宅団地や災害公営住宅の着工式が25日、荒浜地区の災害公営住宅建設予定地であり、町や設計・工事を担う県の関係者ら約70人が工事の安全を祈願した。
 式で、斎藤邦男町長は「ようやく住宅再建の事業がスタートを切る。町民一丸となって『新生亘理』の街づくりをしていきたい」とあいさつ。震災の犠牲者への黙とうや、工事の安全を祈るくわ入れなども行った。
 町の計画では、町内7カ所を中心に一戸建て、集合タイプの災害公営住宅を計496戸、6カ所に192戸の集団移転先となる住宅団地を2015年春ごろまでに建設。最も早く着工する荒浜地区の災害公営住宅は、約1.2ヘクタールの敷地に鉄筋4、5階の集合住宅3棟を建て、2DK~3LDKの100戸を整備する。町は来年秋の完成と入居開始を見込んでいる。

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