宮城・公立高入試、コロナ下1万3838人挑む 全日制0.95倍で過去最低

2021年度公立高入学者選抜が4日、宮城県内の全日制69校、定時制13校であった。新型コロナウイルスの影響で昨春、一斉休校を余儀なくされた受験生は緊張感の中、志望校合格を目指し解答用紙に向き合った。
 県教委によると、全日制は定員1万4200人に1万3484人が受験。倍率は前年度比0.06ポイント減の0.95倍で過去最低となった。定時制は定員1000人に354人が受験し、倍率は昨年度と同じ0.35倍。
 1.48倍と普通科で最高の出願倍率だった宮城一(仙台市青葉区)は、募集定員200人に292人が受験した。気仙沼市の女子生徒(15)は「コロナで学習の遅れに不安があったが、休校中も塾に通って勉強した。緊張しているが、自信を持って臨みたい」と話し、試験会場に入った。
 コロナ対策として、各校は試験前日からの体温を記入した報告書の提出を求め、入り口での消毒や教室内の換気を徹底した。
 特色選抜による面接や実技試験は5日。追試験は10、11日か22日。合格発表は16日午後3時、各校で受験番号を掲示し、県教委高校教育課のホームページにも掲載する。
 県教委は4日、社会の試験問題で誤変換のミスがあったと発表した。第4問の小問4にある資料Eで「人工衛星」を「人口衛星」と誤記した。試験終了の直前に発覚したが、解答に影響がないことから、特別措置は講じない。

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