宮城県教委は19日、2022年度公立高入学者選抜の出願希望調査結果を発表した。全日制の募集定員1万3880人に対し、1万4026人が志願し、平均倍率は1・01倍。初めて1倍を割った21年度を0・05ポイント上回ったが、少子化の影響で1996年度の調査開始以来、2番目に低い。
全日制69校132学科、定時制12校20学科の志願状況は表の通り。
全日制の志願倍率は泉普通科が2・03倍、仙台南普通科が2・00倍、宮城野普通科が1・88倍と続いた。1倍を切ったのは51校87学科だった。
地区別では南部、北部、東部の3地区で1倍を下回った。中部南地区は仙台二華中からの入学予定者を含めて1・20倍(21年度比0・06ポイント増)、中部北地区は1・21倍(0・06ポイント増)だった。定時制の倍率は、21年度比0・03ポイント減の0・31倍。
宮城一で理数科を再編して新設される「国際探究科・理数探究科」の倍率は1・84倍。宮城野は22年度募集停止する総合学科から探究活動を引き継ぐ普通科で1・88倍。高倍率の理由について、県教委高校教育課は「全国的にも探究活動の重要性が示される中で、受験生の期待が膨らんだ」と分析した。
本出願期間は2月15~18日で、県教委は18日に出願状況を発表する。
本試験の学力検査は3月4日。新型コロナウイルス対策として、受験生は前日からの検温結果を出願先に提出する。当日に発熱の症状がある場合には原則、3月10日の追試験を受けられる。
同課の遠藤秀樹課長は「コロナに感染したり濃厚接触者と特定されたりして本試験を受けられなくても、出願した高校で(追試験、2次募集、書類審査の)3回の受験機会を確保している。安心して臨んでほしい」と話した。