宮城県沿岸部で25日、秋サケの刺し網漁が解禁され、南三陸町の町地方卸売市場に初水揚げされた。
三陸沖で操業した漁船が次々と志津川漁港に入港。水揚げ量は46隻で計約1トンで、昨年の約9トンを大きく下回った。買い受け人は「初日でこんなに少ないのは記憶にない」と嘆いた。
同町の勝栄丸の漁師高橋勝寛さん(24)は「出足は厳しいが、魚体は大きい。サケがまだ漁場に来ていない感じなので、これから漁が上向くことを期待したい」と話した。
漁期は11月20日まで。県漁協志津川支所の佐々木孝男運営委員長は「北海道では昨年より取れていると聞く。水温などの影響でサケの南下が遅れているのかもしれない」と語った。