宮城・大河原に今夏シネコン7年ぶり復活 震災前のスクリーン活用

ユナイテッド・シネマ(東京)が宮城県大河原町の商業施設「フォルテ」にシネマコンプレックス(複合型映画館)を開業することが31日、分かった。開館は今年夏の予定で、同社の東北進出は初めて。フォルテの映画館は東日本震災後に休業しており、7年ぶりの「復活」となる。
震災前まで映画館だったフォルテたのし館2階の7スクリーンを活用する。1256席あった座席は一部を広めに改装し、1000~1100席程度とする。3D映画も放映する。
震災前の映画館はフォルテの運営会社フォルテ・マネジメント(大河原町)が営んでいた。震災の揺れで映写機などの機材が壊れ、休業を余儀なくされた。
新たな運営会社を探していたところ、全国約40カ所で劇場を展開するユナイテッド・シネマが「東北復興の力になりたい」と手を挙げたという。
フォルテの映画館休業後、利用者は仙台圏の劇場に流れていた。フォルテ・マネジメントの村田澄夫社長は「映画館の復活は多くの来場者を呼び込む起爆剤になる。大河原だけでなく、仙南地域が元気になってほしい」と期待する。

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