宮城・大河原町の人気そば店 米粉めん一本に衣替え

 米粉の消費量を拡大しようと、町内外から客が訪れる宮城県大河原町の人気そば店が22日、米粉めん専門店として新装開店する。輸入が大半のそば粉に換えて米粉を使うことで、食料自給率アップにも貢献する。店舗運営元は「店で米粉めんを食べてもらうことで、地元農家を間接的に応援することができる」と強調している。
 同町土手崎の「十割そば もとや」が、「麺屋米蔵 もとや」として再オープンする。
 提供する米粉めんは、喉ごしの良さともちもちした食感が特徴。「もり」(600円)「とろろ」(700円)「かも南蛮」(950円)などそば屋の定番のほか、「かにクリームパスタ風」(800円)「焼きそば風」(700円)「じゃじゃめん風」(750円)などが並ぶ。
 めんの原料には県南産のひとめぼれを使用する。店舗を運営するモトキ(大河原町)の本木拓也社長(54)は、米粉めん専門店の経営に乗り出した理由を「日本、宮城でコメが余っている現状を何とかしたかった」と説明する。
 国内需要の大半を占める中国産玄そばは高騰。世界的な異常気象の影響で、小麦の価格も上昇している。本木社長は「コメ以外の穀物は安定的に食べられる保証はない。めん類大国の日本で海外に頼らず、安定的に食べられるのは米粉めんしかない」と話す。
 営業時間は昼が午前11時半~午後3時、夜は午後5~10時。連絡先は同店0224(52)1100。

タイトルとURLをコピーしました