宮城・女川 サンマの初水揚げ

全国有数のサンマの水揚げがある宮城県女川町で、震災後初めての水揚げが行われ、市場は活気にあふれました。
女川港には12日午前9時前、震災後初めてサンマ漁船が入港し、漁業関係者が見守るなか、水揚げをしました。北海道沖でとれたサンマおよそ60トンは、地元の仲買業者やスーパーの仕入れ担当者などが大きさや脂ののり具合などを見定めて入札していました。身が大きく脂ののったサンマが多いということです。しかし、初水揚げが台風などの影響で2週間ほど遅れたことや、震災で入札する業者の数が少なかったことなどから、落札価格は例年の半分ほどに落ち込んだということです。女川町は全国有数の水揚げがある「サンマの町」として知られていますが、多くの水産加工場は、サンマを大きさなどでより分ける選別機が壊れる被害を受けました。このため、12日は、選別機の被害を免れた地元の仲買業者が40トン余りを落札し、選別作業をしたうえで、選別ができなくなっているほかの仲買業者にも販売することにしています。女川魚市場の木村仁部長は「復興にはほど遠い状況だが、サンマが来たことでやっと一歩を踏み出せました。新鮮なサンマを多くの人に食べてもらいたいです」と話していました。

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