東日本大震災で大きな被害に遭った宮城県女川町に開設された臨時災害放送局「女川さいがいFM」は16日、来年3月末で放送を終了すると発表した。津波によって情報伝達手段を失った町で、震災直後から安否情報などを発信してきたが、資金難や人手不足で存続を断念した。
局は2011年4月、免許を受けた町が、ボランティアグループに運営委託し始まった。番組制作には中高生らも加わり、生活に必要な行政の情報だけでなく若 者の身近な話題を取り入れ、被災した町民を元気づけてきた。NHKが13年、モデルとしたテレビドラマを放送し、反響を呼んだ。