宮城・村井知事、福岡の半導体施設を視察 人材育成などで連携を確認

半導体関連産業の集積を目指す宮城県の村井嘉浩知事は14日、福岡県が自治体による半導体分野に特化した人材育成拠点として、全国で初めて開設した福岡市の「福岡半導体リスキリングセンター」を視察した。宮城では台湾の力晶積成電子製造(PSMC)などが大衡村に半導体工場を新設する予定で、今後需要が高まる人材の確保などに向け福岡との連携を確認した。

 センターは昨年8月、半導体研究の国内第一人者、黒田忠広・東大特別教授をセンター長に招いて開設した。半導体の設計や製造など工程別に学ぶ「生産者向け」と、自動車やソフトウエアの組み込みといった半導体技術の「使用者向け」の講座を提供する。

 対面とオンラインの双方で受講が可能。今年3月末までに東北を含む全国の4216人が受講した。2023年度から5年間で、計2万5000人を育成する予定という。

 服部誠太郎福岡県知事と訪れた村井知事は「いくら箱モノができても、働く有能な人材がいなければならない。福岡県は日本のモデルだと思った」と語った。(西日本新聞)

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