宮城・東松島に「道の駅」24年春開業 ブルーインパルスも展示

宮城県東松島市は29日、三陸沿岸道上り線矢本パーキングエリア(PA)隣接地に整備する道の駅の概要を明らかにした。物販や観光案内の施設を建設し、航空自衛隊松島基地の曲技飛行チーム「ブルーインパルス」の同型機1機を展示する。2024年春の開業を目指す。

道の駅の整備予定地。左側が上り線矢本PA=29日午後2時ごろ、東松島市

 市議会議員全員説明会で示した。市によると、敷地面積は約2万5800平方メートル。矢本PA南側の市有地に鉄骨2階の施設を整備する。1階に市と石巻市、女川町の特産品販売所やコンビニを設置。2階にはフードコートや市内を一望できるデッキテラスを設ける。

 24時間利用できるトイレが入る鉄骨平屋の建物も造り、屋上に太陽光パネルを備える。整備予定地は海抜24メートルの高台にあり、災害時の一時避難場所としての活用も見込む。駐車場は上り線矢本PAも含めて300台分を確保する。

 三陸道以外からも乗り入れができるよう24年3月までに市道を整備する。下り線矢本PAと道の駅を結ぶ歩行者通路、PAから市道への接続道路の新設も検討し、将来的には下り線からの利便性向上も図る。

 市によると、自動車専用道路から直接乗り入れができる道の駅は全国的に珍しい。整備費は約20億円。市は市議会12月定例会(7日開会)に造成工事費約7億円を含む22年度一般会計補正予算案を提出する。来年3月ごろ着工する予定。

 渥美巌市長は「市民の期待が大きく、スピード感を持って事業を進めたい」と話した。

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