宮城・気仙沼のリアス・アーク美術館で防災トートバッグが人気 備えて持ち出し、10ヵ条持ち歩き

東日本大震災の被災物を展示する気仙沼市の「リアス・アーク美術館」で、災害時の非常持ち出し品などをプリントしたオリジナルのトートバッグが販売され、人気を集めている。

 バッグは布製で縦36センチ、横25センチ。マチも11センチある。表面には水・食料、懐中電灯、現金など非常時に最低限必要な持ち出し品、背面には「津波発生! 避難は迷わず高台へ!」など地震・津波発生時に命を守るための10カ条がイラストとともに記されている。

 同館の運営母体である気仙沼・本吉地域広域行政事務組合の設立と、同消防本部の発足50周年を記念して2022年に制作された。館内で限定販売したところ、「防災グッズを収納するのにぴったり」などと好評だったため、4月から常時販売することにした。

 同消防本部の協力で山内宏泰館長(53)がイラストなどを手がけた。バッグにはQRコードもプリントされ、同消防本部の防災・減災情報にアクセスできる。

 山内館長は「震災時の体験や教訓を踏まえて制作した。非常持ち出し袋にしたり、普段使いに活用したりし、日頃から防災意識を高めてほしい」と話す。

 1200円。館内のミュージアムショップで購入できる。連絡先は美術館0226(24)1611。

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