宮城・石巻の復興道路2路線、年内に開通 県整備の46路線が全て完成

宮城県が東日本大震災の復興事業の一環で整備してきた県道石巻鮎川線「給分浜復興道路」(石巻市、2・1キロ)と、国道398号「雄勝復興道路」(同、1・5キロ)が22、28日にそれぞれ開通する。県が事業主体となった復興道路の46路線が全て完成する。

2012年度に着工

 両復興道路は2012年度に着工し、事業費は給分浜が約52億円、雄勝が約103億円。ともに片側1車線。震災前のルートが津波で被災したため、内陸側に移設した。

 地域防災の向上や円滑な交通確保が期待されるほか、沿線に近い防災集団移転団地へのアクセスが向上する。雄勝は既に西側の1・5キロが使われており、計3・0キロが全線開通する。

 開通を前にした見学会が給分浜で17日、雄勝で24日に行われる。給分浜は全線、雄勝は1・5キロのうち唐桑橋と呉壺橋を含む1キロを歩ける(車通行不可)。いずれも午前10時半~正午、申し込み不要。

 県は震災の津波で被災した沿岸11市町の県管理46路線を復興道路として整備。財源は国の復興交付金で賄った。

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