東北地方整備局は、東日本大震災で被災した国が管理する宮城県内7河川の堤防などの本格復旧工事に11日、着手する。来年6、7月までに震災前の機能回復を目指す。
対象は阿武隈、名取、鳴瀬、吉田、江合、旧北上、北上の7河川。堤防の復旧延長は114カ所で約25.6キロ。被災堤防の地下水路や低水護岸など7カ所も復旧させる。事業費は約160億円。
11日は地震で沈下した丸森町小斎地区の阿武隈川右岸の堤防(約270メートル)で工事を開始。角田市枝野地区の阿武隈川右岸、東松島市小野地区の鳴瀬川左岸では14日に着工する。
津波被害が大きかった各河川の河口部については、地元市町が策定する復興計画との整合性を取りながら、本格復旧に向けた準備を進めている。