宮城県内唯一のワイン醸造所「秋保ワイナリー」(仙台市)は17日、第1号のワインを発売した。太白区の秋保温泉郷にあるワイナリーの公開も始まり、見学者でにぎわった。
ワインはやや辛口の赤(アルコール度数12%)とやや甘口のロゼ(11.5%)の2種類。9月に醸造を始め、赤は山形、山梨両県産のブドウ「マスカット・ べーリーA」で若々しい果実の香りを引き立たせ、ロゼは山梨県産のみを使って酸味と甘味の広がる味わいに仕上げたという。
赤5000本、ロゼ2000本を生産。1本(750ミリリットル)を2160円でワイナリーで販売している。ワインで漬けたベーコンなどの独自商品を並べ、試飲や軽食もできる。来年3月下旬には青森、宮城両県産リンゴで造るシードルの販売を始める。
毛利親房代表は「宮城産ワインを通して多くの人と交流し、地域を盛り上げたい。秋保温泉を訪れた際は立ち寄ってほしい」と話した。来年からは周辺で自社栽培するブドウを使う。
ワインは秋保地区の旅館、酒店でも入手できる。ワインなど特典付きサポーターを募集中。営業は午前10時~午後4時。火曜定休。12月28日~来年1月4日は休み。連絡先は秋保ワイナリー022(226)7475。