宮城学院女子大がトランスジェンダー受け入れ表明 私立で初

宮城学院女子大(仙台市青葉区)は21日、戸籍上男性で自身の性別を女性と認識するトランスジェンダーの学生の入学を2021年4月から受け入れることを正式表明した。授業や合宿、サークル活動などを想定した支援、配慮に関するガイドラインを年度内に策定する方針。多目的トイレを更衣室として使えるよう改修するなどハード面の整備も進める。

 同大によると女子大として全国3例目。私立大では初めてという。

 本人の性自認や自己決定権を尊重する観点から、願書出願や入学の際などに性別の申告や診断書などの提出は求めない。願書提出前などに本人から相談があれば応じる。

 同大は同日、共生社会を目指し、性的指向や性自認を含めた学生の多様性を尊重するとうたう「共生のための多様性宣言」を発表。

 平川新学長は「女子大として、流動的な意味も含む全ての女性が自分らしく生きられるよう背中を押すことは使命の一つ。多様性を尊重する社会に向けた歩みを進める」と話した。

 学部への受け入れに向け、17年に教職員らによる委員会を設立して協議。今年3月に教授会で受け入れ方針を決めた。大学院については検討中。

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