宮城版住みやすい街 荒井駅が1位 発展性に期待

住宅ローン仲介大手アルヒ(東京)は25日、住宅専門家が選んだ「本当に住みやすい街大賞2020in宮城」を発表し、1位に仙台市地下鉄東西線荒井駅(若林区)を選んだ。地下鉄沿線として街の発展が期待できる上、コストパフォーマンスの良さが光った。
 上位10駅は表の通り。住宅評論家の桜井幸雄氏、宮城県不動産鑑定士協会の小竹潤副会長が選定委員を務めた。県内のローン実績が多い街について、住環境、交通利便性、教育環境、価格相場、将来性の五つの選定基準を5段階で評価した。
 荒井は複数の土地区画整理事業が進み、駅前には大型商業施設や集合住宅の建設が予定されている。桜井氏は「市中心部と比べて土地の価格は低く抑えられている。ポテンシャルが高く、これから化ける可能性がある」と分析した。
 2位の東西線大町西公園駅(青葉区)は都心にありながら自然を感じられる文化性、3位のJR東北線長町駅(太白区)は大型商業施設の集積による利便性が評価を受けた。4位の八木山動物公園駅(同)は東西線沿線で家賃相場が最も安く、大学などが立地する教育環境も加点された。
 アルヒが宮城県のランキングを作成したのは初めて。同社の石橋薫執行役員は「新型コロナウイルスの影響でワークスタイルが変わり、郊外への移住も増えている。『ニューノーマル』時代の街探しを提案したい」と狙いを話した。

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