宮城県、イベント実施目安 屋内で200人以上は検討

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、県は27日、来月11日までに予定する県主催イベントの実施の目安を公表した。屋内で開く200人以上の大規模イベントは日程変更などを検討する。同日午後4時半現在、県や関係団体が主催する講演会や演奏会など8件を中止、延期とした。
 食事を提供する場合は原則として延期または中止する。200人未満の催しは開催場所や参加者同士の距離などを考慮した上で判断する。政府によるスポーツや文化イベントの自粛要請が26日にあったことを踏まえ目安を策定した。
 来月11日に県内各地で予定される東日本大震災の追悼式は、主催する自治体の判断に任せる。県主催の追悼式は今後の患者発生状況を踏まえて検討する。
 県職員の感染を防ぐため、昨年1月に始めた時差勤務制度の活用を推奨することも明らかにした。午前7時~10時の間、30分刻みでの時差出勤を認める。対象は管理職員や臨時職員を除く約3800人。
 県が開く会議や研修は、時間短縮を含めた規模の縮小に加え、風邪のような症状がある場合は出席を控えるよう求める。県はホームページで、中止や開催の可否を検討しているイベントの情報を周知している。
 名取市も同日、主催イベントの開催判断基準を発表した。市民が参加し、飲食を伴う室内会場のイベントは3月末まで原則として中止や延期とする。今年1月以降、市が所管する公共施設で予定していたイベントを中止した事業者に対しては施設使用料を還付する。

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