宮城県、堆積物を含むがれき推計量は1924万トン

東日本大震災の津波で発生した宮城県内の土砂堆積物は672万トンに上ることが25日、同県の調査で分かった。当初、2073万トンと試算していたが、精査の結果、大幅に圧縮した。堆積物を含む県全体のがれき推計量は、1924万トンに確定した。
 堆積物のうち435万トンは、仙台市や宮城県東松島市など8市町が単独で処理する。県は237万トンを受託し、亘理地区で69万トン、山元地区で51万トン、岩沼地区で50万トン、石巻地区で40万トンをそれぞれ処理する。
 堆積物は2次仮置き場で分別され、大半を占める土砂は建設資材などに再利用される。
 堆積物を除くがれきの推計量は1252万トン。農地がれきが新たに7万トン判明し、県が受託する処理量は5月に公表した推計量より増え、683万トンとなった。残りの569万トンは被災市町が単独で処理する。
 堆積物について、県は当初、浸水エリア全域で厚さ5センチの土砂が堆積したと想定して推計量を試算。その後、実際に浸水し土砂が堆積したエリアが確定し、当初推計量と比べて大幅に減少した。

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