宮城県は20日、県内のインフルエンザ患者の報告数が1定点医療機関当たり30人を超えたとして、県内にインフルエンザ警報を発令した。県はさらに流行が拡大する恐れがあるとして、予防対策を徹底するよう呼び掛けている。
県によると、10~16日の1週間の患者報告数が仙南保健所管内で42.63人、仙台市若林保健所管内で36.29人となり、発令基準を超えた。
県全域の患者報告数は、1定点医療機関当たり24.78人。県が注意報を発令した週(1月13~19日)の5.92人の約4倍に増加している。
他の保健所管内では、泉で29.50人、石巻で27.00人に達し、警報発令基準に近づいている。大崎、仙台市青葉、同宮城野、同太白も21.50~25.25人と20人を超えた。
県疾病・感染症対策室の担当者は「県内全域で患者報告が増えており、今後、流行が各地に拡大していく可能性がある。手洗いやうがいを励行し、せきが出るような場合はマスクを着用してほしい」と話す。