宮城県が9月にインドネシアで就職マッチング 県内50社と現地の500人、国内自治体で初開催

県内企業の人手不足解消につなげようと、県は9月にインドネシアの首都ジャカルタで県内企業約50社と現地の求職者約500人を集めた就職マッチングイベントを開催する。県によると、国内の自治体が同国で就職イベントを開催するのは初めて。

 イベントは9月6、7日に開く。6日は県内企業がブースを設け、担当者が求職者に事業や業務を説明する。7日は、同国で海外企業の採用を仲介する約100団体の関係者が、雇用条件などについて企業側と情報交換する。

 県は近く参加企業の募集を開始する。費用は自己負担で、各社の渡航者のうち2人を限度に1人当たり10万円を補助する。

 国際政策課の担当者は「現地の交流で、雇用のイメージが具体化する。初めて外国人採用に挑戦する企業の後押しにもなれば」と話す。

 県によると、県内で働くインドネシア人は2023年10月時点で1526人。5年前の18年と比べ848人増えている。

 県とインドネシア政府は昨年7月、人材育成や受け入れ支援を盛り込んだ覚書を締結。県は県内企業が派遣先として選ばれる余地は大きいとみて、同国との連携に力を注いでいる。

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