宮城県に納める各種手数料のキャッシュレス決済が17日、県内4カ所の運転免許センターと11カ所の県税事務所で始まった。県によるデジタルトランスフォーメーション(DX)の一環。2025年度中には、現金と収入証紙のみ受け付けていた県庁の窓口など約160カ所に広がる。
仙台市泉区の県運転免許センターには、決済端末14台が窓口に設置された。クレジットカードや電子マネー、QRコード決済が使えるようになり、訪れた人が運転免許の新規取得や更新の手数料をクレジットカードなどを使って支払った。
県出納総務課の狩野裕一課長は「県民のキャッシュレス化のニーズが高まり、利便性向上のために導入した。利用者に応じた決済手段を選んでほしい」と呼びかけた。
来年2月には、県庁や県合同庁舎でのパスポート申請手続きでキャッシュレス決済が可能になる。来年4月以降は警察署で取得する車庫証明の手数料、リニューアルオープンする県美術館の観覧料などの決済で利用できる。
県税のキャッシュレス決済は窓口で対応していないが、地方税のオンライン納付システム「eLTAX(エルタックス)」で受け付けている。
県によると、手数料支払いのキャッシュレス化は、全国の37道府県が導入している。東北では秋田県に次いで2県目。