東北電力は、西仙台変電所(宮城県仙台市)に設置した大型蓄電池システムの営業運転を開始した。同システムのリチウムイオン電池の出力は2万kWh(短時間4万kW)、容量は2万kWh。
同システムは、新エネルギー導入促進協議会が公募した「平成24年度大型蓄電システム緊急実証事業」に採択されたことを受け、平成25年11月より設置工事が進められてきた。
設備外観
本実証事業は、再生可能エネルギーのさらなる導入拡大を目指し、気象条件で出力が変動する風力発電や太陽光発電の導入拡大に伴い発生する周波数変動への対策として新たに取り組むもの。
具体的には、中央給電指令所から蓄電池の充放電の自動制御を行い、これまで主に火力発電が担ってきた周波数調整機能と本システムを組み合わせることによる 周波数調整力の拡大効果を検証する。実証試験期間は平成26~29年度。電力系統にこの規模の大型蓄電池システムを設置するのは国内初。