宮城県の高齢化率 22市町で30%超える

宮城県は高齢者人口調査(3月末現在)の結果をまとめた。65歳以上の割合を示す高齢化率が30%以上の市町村は、前年同期から新たに亘理町が加わって22市町となった。県全体の高齢化率は、前年同期比0.6ポイント上昇の27.5%を記録した。

 各市町村の高齢化率は表の通り。35市町村のうち33市町で前年同期を超えた。七ケ宿町は唯一減少に転じたものの、46.3%と最も高かった。丸森町も初めて40%に達し、県南部を中心に高齢化が進む現状が浮き彫りとなった。
 対照的に、富谷市、大和町など仙台市近郊の市町村は高齢化率が比較的に低かった。東日本大震災後に県外から移住した被災者が多い名取市は22.2%と伸びが鈍化し、利府町を抜いて3番目に低くなった。
 県全体の高齢者人口は62万9559で、前年同期より1.6%増加。21町村の合計は人口35万5329に対して高齢者が11万1430となり、高齢化率は31.4%に上った。14市は人口193万7866で、高齢者人口が51万8129。高齢化率は26.7%だった。
 圏域別に見ると、仙台(24.4%)を除く地域が30%以上となった。特に栗原(38.7%)と気仙沼・本吉(37.1%)の高さが目立った。
 1人世帯も増加傾向で推移。高齢者全体の19.3%に当たる12万1355人が1人暮らしだった。県長寿社会政策課の担当者は「高齢夫婦のみの世帯も増えている。地域で見守る活動の強化が必要だ」と話す。

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