宮城県人口が230万割れ 27年ぶり、沿岸部で減少進む

宮城県は28日、2月1日の推計人口が229万9751(男112万3557、女117万6194)だったと発表した。230万人を割り込むのは、1993年以来、27年ぶり。
 他地域からの人口流入が顕著な仙台圏が増加する一方、東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた沿岸部を中心に減少が進み、仙台一極集中が鮮明となった。
 県によると、推計人口は前月比で1443減った。自然増減は出生1192人、死亡2549人で、1357人減。社会増減は転入6160人、転出6246人で86人減少した。
 県人口は2004年1月の237万2675をピークに減少局面に入った。企業誘致などの効果で一時的に増加した10年まで毎年3000~1万人規模の減少が続いた。
 震災の影響で11年以降は沿岸部が軒並み減少した一方、東京電力福島第1原発事故による避難者や復旧、復興工事関係者の流入で11~14年は増加か前年並みで推移。復興需要の収束に伴い、15年以降は再び減少が続いた。
 市町村別の人口を震災前後で比較すると、増加は仙台市(4万3717人)がトップ。周辺の名取市(5242人)や富谷市(4415人)など7市町村が続いた。
 減少は27市町。石巻市(1万9628人)や気仙沼市(1万2575人)といった沿岸部のほか、栗原市(9527人)など高齢化率の高い自治体の減少が目立った。

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