宮城県内の大学生が選ぶ仙台圏の推しスポットは「松島」

大学生が選ぶ仙台エリアの推しスポットは「松島」-。仙台圏の企業経営者らでつくる「仙台成長会議」のシンクタンク「仙台地域戦略推進協議会(SDC)」の関係人口部会が、県内の大学生らを対象とした「仙台の推し」に関するウェブアンケート結果をまとめた。

仙台戦略研がウェブアンケート

 アンケートは若者が住みたい、いずれ戻りたいと思えるように仙台の魅力を高める方策を探ろうと6月28日~7月17日に実施。「推し」「推せない」ポイントなどを複数回答で尋ね、223人(うち大学生200人)から回答を得た。

 推しスポットで、松島は31・8%。楽天モバイルパーク宮城(22・9%)、秋保(20・6%)などを抑えて最も支持を集めた(グラフ(上))。杜の都を象徴する定禅寺通(14・3%)は7位、仙台藩祖伊達政宗の騎馬像が立つ仙台城跡(8・1%)は11位といずれも伸び悩んだ。

 仙台の推せないポイントでは「地下鉄(運賃)が高い」が42・2%、「最低賃金が低い」が35・4%、「遊ぶところが少ない」が28・7%が上位を占めた(グラフ(下))。

 自由回答では「仙台と言えばここ!という場所がない」「アーケード街に仙台のオリジナリティーが少ない」といった意見が寄せられた。

 部会の会合が7月26日、青葉区内であり、メンバーの学識経験者や大学生らが結果について話し合った。

 泉区の東北学院大3年井上真帆さん(21)は「定禅寺通は光のページェントなどイベント時に行く場所と大学生に見られている」と説明。青葉区の同大3年十和田瑞希さん(21)は「支持の低かった項目を共有できる大学生のネットワークがあれば、仙台の魅力の底上げにつながると思う」と提案した。

 結果はSDCのウェブサイトで近く公開するほか、今月22日に市内で開く仙台成長会議の勉強会でも報告する。

 SDCは、福岡都市圏で地域振興を目的に2011年に設立された産学官民連携組織「福岡地域戦略推進協議会(FDC)」がモデル。仙台成長会議を母体に今年4月、活動を始めた。

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