宮城県教委は、今春の県内の高校卒業者の就職内定率が3月末現在、98.5%(前年同期比1.4ポイント増)に上ったとする集計結果をまとめた。東日本大震災の復興需要で県内企業の求人数が伸び、統計がある1989年以降で最高となった。
卒業者2万462人のうち4772人が就職を希望し、4700人が内定した。県内企業の内定者は3957人で、前年同期に比べ487人増えた。前年、被災地の生徒を積極採用する動きが目立った県外企業は743人で307人減少した。
学科別の内定率は、普通科が前年同期に比べ2.6ポイント高い97.2%。水産科が2.9ポイント上昇し、100%を達成した。工業科と総合学科はともに99.8%、農業科は99.3%だった。
地域別では、0.9ポイント下がった塩釜地区(96.0%)を除く9地区全てで内定率が上昇。大和、栗原、気仙沼は100%となり、登米(99.5%)、大河原(99.1%)が続いた。仙台は98.3%だった。