宮城県内の高齢者施設計画２０１４年度は１０法人の１１施設

　宮城県内で２０１４年度に国庫補助等を活用して建設する特別養護老人ホーム等は５月現在、特養ホーム４カ所、介護老人保健施設４カ所、特定施設入居者生活介護（有料老人ホームなど）が３カ所となっている。
　このうち、宮城県が選定した事業者は、社会福祉法人・宮城福祉会（名取市手倉田）で七ヶ宿町字矢立地内にある特別養護老人ホーム「ゆりの里七ヶ宿」の増床として計画。計画では、同じ敷地内に特養ホーム４０人分を整備するもので、１５年３月までの完成をめざしている。
　仙台市が選定した事業者は、特別養護老人ホームとして社会福祉法人・敬長福祉会（仙台市若林区遠見塚）と社会福祉法人・幸生会（仙台市青葉区栗生）。
　敬長福祉会は、地域密着型としてサテライト型居住施設の特養ホーム２９人と併設ショートステイ１０人を整備する。建設用地は仙台市若林区古城３の４３２の１地内の敷地２７８０㎡。
　また、幸生会は広域型として１１０人の特養ホームと２０人のショートステイを併設した施設を建設する。建設用地は仙台市泉区根白石字清水屋敷３５の１ほか地内で敷地面積は７１６９㎡。
　両施設とも、１４年度内の着工、１５年度内の事業開始をめざしている。
　介護老人保健施設の整備事業者は、医療法人社団・葵会（東京都千代田区）と医療法人・松田会（仙台市泉区寺岡）の２者を選定している。
　葵会は仙台市若林区荒井東土地区画整理事業１２街区７画地地内の５３８２．６２㎡に、１００人規模の施設を建設する。
　同じく松田会も１００人規模の施設新設をめざしており、建設用地は仙台市泉区西田中字萱場中地内を予定している。
　いずれも１４年度内の着工、１５年度末までの事業開始をめざす。
　特定施設入居者生活介護の整備事業者は、ニチイ学館（東京都千代田区）、アサヒサンクリーン（静岡市葵区）、社会福祉法人・仙台ビーナス会（仙台市太白区四郎丸）。
　定員は、ニチイ学館とアサヒサンクリーンが６０人の有料老人ホーム、仙台ビーナス会が３０人のサービス付き高齢者向け住宅で、計３件で１５０人分。
　建設用地はニチイ学館が、仙台市宮城野区栄１の９１の１ほか地内の１８８３㎡。アサヒサンクリーンが青葉区愛子東地内で、２施設とも１５年度末までの新設をめざす。また、仙台ビーナス会のサービス付き高齢者向け住宅は仙台市太白区袋原４の２２９の１地内にＷ１Ｆ延べ１２８６．５㎡で１３年１２月に着工しており、５月の竣工を予定している。施工は大和小田急建設、設計は建築設計室郷里がそれぞれ担当している。
　このほかに、認知症対応型共同生活介護（グループホーム）の整備事業者として１０社を選定。定員９人×２ユニットを１０事業所分の計１８０人分を整備する。
　特定した事業者は、社会福祉法人・康陽会が青葉区の五城中学校区、社会福祉法人・大樹が同中山中学校区、医療法人社団・清山会が宮城野区の高砂中学校区、株式会社のリビングプラットフォーム東北が若林区の蒲町中学校区、株式会社・愛総合福祉が太白区の郡山中学校区、有限会社・ウェル創建が泉区の将監東中学校区、有限会社の福祉サポート仙台東が若林区の沖野中学校区、コスモスケア・株式会社が泉区の向陽台中学校区、医療法人社団・初心会が青葉区の折立中学校区、医療法人・仙台医療福祉会が太白区の中田中学校区となっている。
　いずれも１５年４月１日までの開所を予定している。
　石巻市は、地域密着型特別養護老人ホームの整備・運営を行う事業者として社会福祉法人・一視同仁会（石巻市鹿又字八幡前１５）を選定済み。建設用地は石巻市鹿又字八幡前３７の１ほか地内で、定員は１施設２９人以下のユニット型とし１ユニット当たりの定員は１０人以下としている。
　１４年度中に整備を完了し、サービスの提供開始をめざしている。
　多賀城市は、地域密着型介護老人福祉施設の整備・運営事業者を宮城厚生福祉会に決めた。建設用地は多賀城市伝上山１の１０の２ほか地内の２４２３．２２㎡で、施設はユニット型で規模はＷ造２Ｆ延べ約１６００㎡を予定。定員は２９人以下とし、ユニット数は３ユニット、１ユニット当たりの定員は１０人以下としている。１４年度中に整備を完了し、サービスが提供できるようにする。
　栗原市の介護老人福祉施設の整備候補者は、社会福祉法人・宮城福祉会（名取市手倉田字山２０８の１）に決定している。
　建設用地は、栗原市若柳字川北地内にある旧若柳高跡地の一部。計画では定員４０人以下で、１４年度内に整備を完了し、サービスの提供を見込んでいる。