宮城県内タクシー値上げ 仙台以外、20年以降に実施

東北運輸局は21日、仙台市を除く宮城県内のタクシー事業者が申請していた運賃引き上げについて、改定が必要との審査結果を発表した。2020年以降に値上げが実施される見通し。消費税増税分の転嫁以外では、同地域では09年以来の値上げとなる。
 18年11月に気仙沼市の業者が申請後、3カ月間で全事業者が保有する車両(1484台)の7割を超える事業者から申請があったため、運輸局が改定の可否を審査。収支の合計の赤字幅が大きく、値上げによる補填(ほてん)が必要と判断した。
 申請段階での各事業者の改定運賃は、小型車・中型車の区分を普通車に統合した上で、初乗りが1.2~1.5キロまで670~700円(現行小型車1.5キロまで670円)。加算運賃は170~340メートルごとに90~100円(同340メートルごとに90円)。
 今後、業界や事業者の意向を踏まえて適正な値上げ幅を決定し、新運賃を公表する。公表後1カ月をめどに実施されるという。

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